Tuesday, February 28, 2006

松花堂弁当

実 際見たこともあるし食べたこともあるけど「じゃ、何が入ってた?配置はどうだった?」と聞かれて答えられないことって多いですよね。今は ネットで簡単に調べられるけど、昔はお店に直接足を運んだり、本屋さんや図書館で調べたりしないといけなかったんですよね。今回の松花堂弁当がまさにそれ で、「いざ作らん!」としたはいいが、「何が入ってたっけ?」「どういう配置で料理が入ってたっけ?」と分らないことだらけ。

ネッ トで調 べてみても松花堂弁当の正式な料理配置や内容は分らず、中には松花堂弁当と他の種類の弁当とごちゃまぜになっていたり。。。ほとんどはその境というか区別がつ いてないようです。幕の内弁当と松花堂弁当は混同されているようで、私でもご飯の形(幕の内はご飯が俵型に押し固めてある)でしか区別する事が出来ま せん。私が覚えて いたのは松花堂弁当は白いご飯が花の形に押し固められているという事だけで、後は個人的にお刺身が入っていればうれしいとか煮物とか無難なんじゃない?と かそんな程度 でした。

で、出来上がったのが写真のミニチュア松花堂弁当です。大きさは縦・横ともに2.5cm、一つの区画が1cmの正 方形です。メニュー は花の型押しご飯に梅 干し、ヒラメの焼き物に紅ショウガ、マグロとハマチのお刺身に大根のつまとシソ、それと煮物(エビ、レンコン、インゲン豆、湯葉、木の芽)です。なにせ調 べてもどれが正式な松花堂弁当か分らなかったので、仕上がりはかなり自分の好み(と自分の松花堂弁当についての常識と理想)に左右されました。

お 刺身は今度別の機会に説明するとし て、煮物のレンコンは「花ちらし寿司」の使い回し、エビが自分でもよく出来たんじゃないかな、と思ってます。エビの苦 労はひげでして本来ならアートフラワー用の白い紙が巻き付けてる針金を使うのですが、そんな物は場所柄手に入りません。ので、ピンクのミシン糸に木工用ボ ンドを薄く塗って固めてあります。何気にインゲン豆と木の芽が作るのが難しかったり。。。インゲンは形がきれいに出来ないのと、木の芽は細くさいた竹串に 葉っぱをくっつけるのが難しかったり。ヒラメの焼き物なんですが、ヒラメ自体はとても良く出来ました。写真ではフラッシュが反射してよく見えないけど、 ちゃんと身が層になってたり、骨の部分がちゃんと半透明になっていたり、見えないところがやけに細かく出来ています。焼きを入れるのが難しく、焼きの色とかどう焼きを入れるかとか分らない事だらけでした。紅ショウガはおいしそうですねぇ。ご飯は花の形に作って白い砂を付けました。うめぼしがピチピチしてい ま すね。もうちょっとシワシワしてても良かったのかもしれません。

弁当の容器はバルサ材で。バルサ材って安いし切りやすいしとても重宝するので、色んなサイズや厚さのをまとめて買っています。外は黒、中は朱色に塗り、ニスを重ね塗りしました。

Monday, February 27, 2006

編みぐるみ ゆっきー

最近はもっぱら編み物ばかりしています。しかも細い毛糸で。私はどうも小さい物を作るのが本当に好きなようです。

今日、紹介するのは昨日のブログで少し触れた「稲垣法律事務所」さんのHPのトップページ画像についてです。写真は今年のメインキャラクター「ゆっきー」です。ゆっきーは犬です。ゆっきーについてはまた後ほど。。。

そ の画像なんですが、毎月更新なので出来るだけその月々に合わせたものにしているつもりです。去年は小さな猫の編みぐるみをメインに使用し、その猫達に季 節にあった行事を楽しんでもらう趣向をこらしました。でもやっぱりその月によってしっくりくる行事がなかったりして、そうなるともうネタを探すのが大変に なります。ネタがあったとしてもどうデザインするか、この小物は作れるのか、等と悶々を悩み続けます。毎月の作品を作るのに、約20日間は何をするか考 え、残りの10日のうち7日間は細かい設定&どういった小物を作るか悩み、最後の3日間で制作・仕上げになります。実際に作っているのが3日間だけなんて 怠け者だと思われるかもしれませんがそうでもありません。3日間はほとんど寝ないで作ります。ノってくると次から次にアイディアが湧いてきたり、手先も面 白い様に動きます。だから休憩をほとんど入れずに作り続けます。作るのはいいんですが(作る段階にはもう完成図が想像できているから)、そこに到達する 20日間が一番大変です。何をやっててもそればかり考えてしまいます。

今月は2月でゆっきーにスキーをやらせ、後ろには雪のかまくらや火 鉢、雪 だるま、雪うさぎなどを配置しました。2月と言えば節分なんですけど、去年節分は やったので今年は違う事をやりたかったのです。でも2月って節分以外に何か行事ありますか?バレンタインデーも考えたんですけど、米粒の半分くらいの大き さのチョコレートを50個くらい作るのはちょっと嫌だったし、それだけだと他の小物は何をおいていいのか分りません。2月は寒いからそれを楽しむゆっきー というアイディアにたどり着いたのです。

ミニチュアを作るだけでなくそれらの配置からバックグラウンドの色、撮影とその編集、出来上がった画像の後ろの季節ごとの写真とのバランス、アニメーションの種類・大きさ・色・動き、とする事はたくさんあります。グラフィック関係は「PearComputing」のお兄さんにお願いするのですが、この画像一つにもかなりの時間と労力がかかります。

写 真のゆっきーについてです。ゆっきーは体長8cm、目は6mmのブラックソリッドアイ、鼻は黒の刺繍糸、舌はピンクのフェルト布で、耳としっぽは白いフ リース素材で出来てます。体は白の細いアンティークレースで編んであります。ゆっきーが偉そうに寄りかかっているのはピンクのモヘア細毛糸で編んだ花のモ チーフ2つを合わせて作ったクッションです。模様がきれいなので立てかけてみました。

3月の画像撮影、無事終わりホっとしています。まだ加工はしてないのですが。今回もネタがなくて本当に悩みました。詳しい話は3月の画像が発表されてからにします。次は4月か。。。

Sunday, February 26, 2006

花ちらし寿司

ここのところ連日人形の話題だったので今日はミニチュアの話でもします。ミニチュアはミニチュアでもミニチュアドールハウス小物です。今回は「花ちらし寿司」です。

私は「稲垣法律事務所」さんのトップページの画像を毎月担当させてもらってるのですが、この花ちらし寿司は去年の4月の「お花見」で使用しました。和風の食べ物のミニチュアを作るのがこの時初めてで、苦労したと言えば苦労しましたが楽しかったのを思い出します。

一 番大変だったのがレンコンで、これは作るのに時間がかかりました。というのも細かい作業は平気なんですが、粘土が乾かないので1週間くらい放置して、そ れでもまだちゃんと乾かないのでしびれを切らして薄切りにしたのです。ちゃんと粘土が乾いてから(完璧に乾かすのではなく、半乾きよりも乾いているくら い)じゃないと形をきれいに保ったまま薄切りが出来ないのです。

よく出来たなと思うのはサーモンの刺身で作ったバラの花です。ちゃんと白い脂の線もきれいに見えてるし、バラの形も上手に出来ました。入れ物はバルサ材をお湯でふやかしてまげ、墨を何度も重ね塗りして模様はエナメルで描き込みました。

写 真撮った後で気付いたんですが、どれくらいの大きさか比較対照を隣に置くのを忘れまして、、、大きさは大体500円玉くらいです、と言っても手元に500 円玉がないのではっきりとは言えないのですが。ということで、ちゃんと測ってきました。入れ物が3.5cmでレンコンが8mmでサーモンのバラが 1.2cmでした。

Saturday, February 25, 2006

人形 3

人形の事ばかりになってしまうんですが、今日はカスタムドール3作目を紹介したいと思います。3作目という事ですが、技術が向上しているのが顕著に分るとかそういうのはなく、逆にちょっと手抜きを覚え始めて失敗したかも、、、という感じです。

制 作過程はこれまでと一緒。今回は Fashion Fever Barbie を使用しました。普通に手に入る素体として一番安く、カスタムしやすいのがこの Fashion Fever シリーズです。その中でも前回使用した Teresa と Barbie はかわいくて失敗してもそれほど悪くないんじゃないか、と思ってみたり。Barbieは口を閉じているのでいいんですが、必ずといって いい程前髪がありませんので植毛&前髪作りはかかせません。前髪がスッとおりてくれなくて困るんですよ。しかもこの Barbie はちと小麦色で美白ではありません。Teresa の方が色白です。

3作目のこの子はどうしてもおかっぱにして 着物を着せてあげたかったんです。おかっぱで着物ってかわいいと思うんですよ。でもなんだか目のくり貫きで失 敗してしまって、目が大きくなりすぎたんです。目はグリーンのアクリルアイ8mmを使用。この頃か らまつげの付け方を変えています。前のように面倒くさいステップを踏むことなく、簡単に、しかもカールも伏し目も自在です。長さも調節できるし。

で もこの Barbie 思ったよりも口が大きかったんですよ。もうちょっと小さい口の方がいいと思ったので削りました。小さい電動ドリルを使ってみました。結果小さくなったけど なんだか力一杯口を閉じているように見えます。もうちょっと唇を厚く描いてもよかったかもしれません。それか顔を全体的に削ってバランスをとった方が いいかも。造形は奥が深い。。。

服は1作目の子が着ているサマーワンピースの色違いです。こちらは黒字に赤いサクランボの模様。黒い襟、 黒いレースを使用。ワンピースの下にはやはり色違 いでアイボリーのチュールパニエを。この頃に丁度黒いチュールを持ってなかったんですよね(^^;)ヘッドドレスもワンピースとお揃いの布で。ワンポイン トの赤い蝶々結びのリボンも付いています。ワンピースの裾にはちゃんとサクランボの刺繍があります。

Friday, February 24, 2006

人形 2

前回に続きカスタムドールについて、です。今回は2作目の紹介です。

今 回は新しいバービーを買ってきてカスタムしてみました。やる事は前回と同じです。人形はFashion Fever の Teresa を使いました。この子すっごいかわいいんですけどまたしても微妙に口を開けてます。。。作業工程は前回と同じで、今回は髪の毛をストレートにしました。前 髪は最 初からあったのでいじる必要なし。前髪があると頭と顔の接続部分が綺麗に隠れていいですね。最初から前髪のないタイプのバービーを使うと前髪を作るのが大 変です。顔の形が四角っぽかったので、卵形の顔になるように顎を削りました。新しいだけあって柔らかく切り離しも削りも非常に楽でよかったです。前回の苦 労は何だったの。。。?

写真を見て下されば分るのですけど、今回はそれほど奥目になってませ ん。上手に薄く来ずれたようです。目の大きさもちょうどいいです。口は開いていたので歯を塗り つぶしました。前回のよりも口の開け方が上品だったので、塗りつぶしてもそれほど見栄えが悪くありません。近くで見るとメイクがそれほど上手ではないで す。。。繊細な線が描けないんです。

服も私の手作りです。蔦模様のコットン生地をアンティークドレス風なAラインワンピースにしてみまし た。袖は先が広がるようになっていて、長目に作りリボ ンで結んで長さを調節出来るようにしてあります。レースはアイボリー。丁度このクラシカルな雰囲気のドレスにぴったりでした。ワンピースとお揃いの布でボ ンネットを作成しました。ボンネットってかわいいですね。リボンもレースと同様にアイボリーです。地味でシンプルなドレスですけど、このボンネットのお陰 でずいぶんゴージャスに見えますね。

目は茶色のアクリルアイ8mmを使用。茶色の瞳って優しい感じが出て好きです。この子の柔らかい雰囲 気にぴったりです。真正面からの写真でないのは、この 角度が一番綺麗に見えたからです。

人形

今 回はカスタムドールについて書きます。カスタムと言っても私のはバービーにドールアイを入れるタイプのカスタムです。初めてネットでそのような人形を見 た時には感動しました。「これどうなってるんだ〜?」と写真をまじまじながめました。以下、簡単な作業過程と反省など。。。

ま ず髪の毛をお湯パーマします。クルクルのパーマでもかわいいんですが今回はウェーブを出したかったので三つ編みパーマにしてみました。これは結構簡単に 出来ました。前髪をちゃんと作ろうと思っていたのですが、前髪が薄くこれじゃ駄目だな、と思ったので付け毛の金髪(人形の髪と同じ色)を植毛。初めて の植毛です。これも何とか無事に完了。でも前髪がどうしてもまっすぐになってくれないので、前髪はわける。

そしてやっと工作らしき過程に、頭と顔の切り離しです。これが思ったよりも大変でした。というのも、私のこのバービーが微妙に古 かったのか、それともそう いう素材なのか、とにかく硬いんです、ものすごく。古くなってプラスティックが硬化したんじゃないかな、とも思ったのですが、とにかく硬い。お陰で切り離 し作業は難 航、切り目はガクガク。なんとか自分の指を切る事なく完了。ペイントもこの時にマニキュアの除光液で消したんですが、これもなかなか落ちずに(古くて ペイントがしっかりついてた?)。何度も何度もきれいになるまでがんばりました。これってこすると駄目ですね。こすらないように一拭きでサッとぬぐうのが 正解みたいです。どうしてもきれいに落ちない時には削ります。

次は目をいれるために目の部分をくり貫きます。左右対称がこんなに難しい とは!大きさから角度からどれくらい切ればいいのか見当がつきません。時々目を後ろから当ててみて、だいたいの形に整えます。その後に目が奥目にならない ように目の後ろの部分を薄く削っていきます。今ではもっと短時間で 出来る作業ですけど、やっぱりこの薄く削るのは苦手です。何度も目を押し当てて具合を見ながらちまちまと削っていきます。

それが終わると 今度は化粧です。アクリル絵の具で描き込んでいきます。これも慣れないと自分の好きな表情とかがなかなか出せずに苦労します。それだけなら ず左右対称にするのも大変です。鏡で写しながらやるといいらしいんですが。それからまつげを付けるんですが、これがどうやっ ていいか分らず、バービーのサイズに合わせてつけまつげを短く切り、それを瞼の淵に糊でくっつけていきました。私が使うつけまつげは人間用の部分的に使うつけまつげで、一房一房くっつけていく物です。それを5房ずつ両目の瞼に、、、今は違う方法です。もっと簡単でき れいに付けれます。それが終わるといよいよ目を糊でくっ付けて、一晩放置。

それから頭と顔を付けます。それから髪の毛を整えて(頭と顔の 接続部分が見えないように)、頭と体をくっつけ、完成です。初めてだから失敗も多いです。目はやはり奥目だし、歯を無理矢理塗りつぶしたので微妙な口元 に。

服は自分で作りました。自分では着ないけどフ リフリの服が好きで(乙女趣味です)。白地に赤い小花のコットン 生地の袖無しワンピース(胸ポケット付き)です。下 には白いチュールの巻き付けるタイプのパニエをはいてます。ヘッドドレスもワンピースとお揃いの布とレースを使用。ちゃんと白い蝶々結びのリボンがついて います。それとスカートの裾部分にサンクランボの刺繍を入れてあります。写真は後から私の技術が向上してからメイクを再度手 入れしたものですから、やはり少しはマシに見えます。角度によって表情が違って見えるのもドールアイの特徴でしょうね。

Wednesday, February 22, 2006

始まりの御挨拶

どうも、Panucissと申します。これからこのブログでは私の作る作品の展示や制作過程を公開していこうと思ってます。それだけだとなんなので、作品に繋がるネタやひらめきのようなもの、日常で見かけた面白いもの、、、等も紹介できたらいいなぁと思っています。