Saturday, September 12, 2009

琴爪入れ 折り鶴・亀巾着





今日の画像は琴爪入れの折り鶴と亀巾着です。めでたい鶴と亀です。

折り鶴は直線的デザインですが、縮緬で作ると柔らかい印象になります。折り紙を両面色付きをイメージして、表は白地に赤の絞り、裏は薄いピンクにしてみました。形を整えるために内袋に綿を入れていますが、入れすぎると背中の部分が丸くなってしまうのでほどほどにですね。

亀巾着はとても苦労しました。内底を綺麗に縫い付ける方法がややこしくて試行錯誤しました。足と頭には針金を入れて形を整えます。シッポは厚紙に縮緬を貼付けたのですが、カーブがかかっているためどうすれば縮緬の布端が隠れるのか、これも小さいことながら難しかったです。巾着のひだの幅の間隔も難しかったです。布に直接穴をあけてリリヤンを通すのですが、この方法は耐久性の問題であまり好きではありません。金襴の飾りが前後についていますが、これは金襴を厚紙に貼付けているだけなので、すぐに布端がボロッとなってしまいます。ここまでかなり手こずりましたが、最後の最後で紐に房を作るのが、疲労のためかとてもめんどくさく感じました。

亀巾着のタイプはもう作りたくないと思っていたのですが、2日後に似たようなのをもう1個作りました。それは次回紹介します。

Thursday, September 03, 2009

琴爪入れ ほおづき・柘榴



日差しは強く夏らしいですが気温はぐっと控えめになり、外を歩くのも気持ちが良いです。こんにちは。こうしてどんどん冬になっていくんだなぁ。

今日の画像は琴爪入れのほおずきと柘榴です。前回の柿と松かさとで「秋シリーズ」になりました。

ほおずきの赤は赤に近い朱色、ということで前回の柿のために染色した「赤ふんどし色」の縮緬を使いました。ちょうどいい色です。外側は薄いオレンジの柄物の縮緬を使いました。中の実を厚紙に差し込んで縫い付けるのが難しかったです。それと紐先の飾りもほおずきです。とても可愛い小さいほおずきです。

柘榴は頂き物の縮緬を使いました。中の実の部分は柘榴の実に見えるように赤の鹿の子絞りを使い、皮の部分は黒地に渋い柄の縮緬を使いました。全体的にふっくらとしています。皮を一部剥いた状態なのですが、結構細かい作りになっています。頭の天辺のとげとげも実に写実的です。

Tuesday, September 01, 2009

琴爪入れ 柿・松かさ




9月になりました。こんにちは。暑さも一段落した感じがします。でもこれからもまだしばらくは真夏のような暑さが戻ってきたりするのでしょう。

今日の画像は9月で秋らしい作品の、柿と松かさの琴爪入れです。

柿は富有柿と呼ばれる四角い平べったい形のものです。これを作るために柿色に縮緬を染めました。が、染めた色が見事な赤ふんどし色になってしまい、それは使えないのでサフランで染めた濃いオレンジ色を使いました。柿の赤って微妙な色ですね。赤でもなくオレンジでもなく、鮮やかだけどちょっとくすんだ感じで。いつか柿色リベンジします。

松かさはパステルカラーで作ってみました。結構小さいパーツが多くて、作るのに3日くらいかかりました。色の組み合わせがとても難しかったです。底も可愛くなっていて、どこから見ても楽しめます。柿の縮緬は全て自分で染めたもので、松かさは一番上の濃い緑色だけ既製のもので、あとは自分で染色しました。濃い緑色は頂いたお着物をといた縮緬です。とても綺麗な色です。