Saturday, September 06, 2008

9月のトップページ 土俵周りと水引幕




今日の画像はトップページの土俵周りと水引幕です。

土俵周りというか、この水引幕をつけている柱とかですね。この柱はハードウッドとだけ書かれて売られていた木材なので何なのか分りません。とても固くて扱いが難しいのですが頑丈だし、穴をあけたりしても割れたりすることが少ないのでいいです。こうしてミニチュアを作っていますが、出来上がって撮影に使われた後の保存方法にいつも悩みます。柱をたてたままでずっと飾っておくわけにもいかないので、こういう大物は必ず組み立て式にします。今回のは柱の上辺だけで固定する仕組みになっており、そのせいで水引幕をつけるとバランスが不安定になります。セッティングの時にかなり苦労しました。

そして水引幕です。無地の白の縮緬を白抜きで染めました。白抜きをするのには専用の薬品、もしくは材料が必要になります。薬品が届くのを待っている時間がなかったので、身近な物で代用しました。蜜蝋を使いました。白抜きには蜜蝋の他にもパラフィンやソイワックスや木蝋があります。蜜蝋は固まるとなめらかな固形になります。パラフィンやソイワックスは独特のひび割れが入り、そこから染料がしみ込んでしまいますが、それを逆に利用して模様を染めることも出来ます。木蝋は手に入らないので今回は却下しました。

さて、蜜蝋ですがとても難しいです。比較的低温度で溶けます。それはいいのですが常に保温してないとすぐに凝固します。そして綺麗な白抜きにするには、ただ布の表面に溶けた蜜蝋を塗るだけではありません。蜜蝋が布の繊維の中にちゃんと染み渡らないといけません。水引幕を染める時に何度か実験していたのですが、このしみ込ませる作業がとても困難で、表裏両面に蜜蝋を塗ってから染色したのですが、それでも繊維の隙間に染料が入り込み斑模様に染まり上がってしまいました。

蜜蝋や木蝋はかなり技術が必要になります。溶かした蝋を撫で付けるように塗るのではなく叩き込むようにしないといけません。しかしそれをすると模様が綺麗に抜けません。私は手製のステンシルみたいなのを作り、それを縮緬に当てて上から蝋を塗りましたが、おおまかな形しか白抜き出来ませんでしたし斑になってしまいました。専用の薬品を使った方が綺麗に仕上がると思います。

水引幕を中央で結び上げてある四房ですが、ちゃんと本物通りの色を使ってあります。東西南北、青白赤黒です。

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