Wednesday, April 14, 2010

豆市松人形

ちょっと前にオークションで入手した豆市松人形の修理についてです。


昭和初期くらいの双子です。とても小さいです。1体は顔の胡粉がはがれかけています。性別は不明ですが、着物は女の子のものっぽいです。片方の帯が腰で結ばれていますが、これは一度誰かが帯をはずして、また結び直した時にこの高さになったようです。元はちゃんとウエストで結ばれていました。


右側にいたので「右京ちゃん」と名付けました。この子は比較的状態が良かったです。


右京ちゃんの手。小さいですが、とても綺麗に作られています。欠けもありません。


右京ちゃんの足です。綺麗な状態で欠けがありませんでした。胴紙には「Made in Japan」とスタンプが押してありました。


こちらは左側にいたので「左京くん」。可哀想な状態です。顔の胡粉はひび割れはがれそう。手足の先も欠けていました。顔のヒビには前の持ち主が目立たなくなるように、黄色い粉(ファンデーションか?)をつけていました。左京くんは男の子っぽい感じがします。元は髪の毛があったと思われますが、見事にツルツルになっております。

左京くんの方の状態があまりによろしくないので修理をすることに決めたのですが、よく見ると右京ちゃんの耳もなかったりしますし、片方だけが綺麗な状態というのもおかしいので、思い切って2体とも修理することにしました。胡粉の塗り直しではなくて、造形も少し直したいので、修理というよりも、ほぼ作り直しになります。ちょこちょこ手を入れていますが、面白い発見も多く、楽しんでいます。

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